自分が「小麦アレルギー」になって、解ったこと。
※
糖尿病になると、血糖をコントロールする目的だとか、日常の食生活を見直す目的で専門家に習うために病院に入院することがある。
自分は、そんな患者さんを看る立場だった。
これまでは。
患者さんがテレビで、ご飯特集などのテレビを見ていると、こう言ったり、思ったりしていたもんだ。
「そんなの見てたら、余計に食べたくなりますよ^^」
「そんなの、見ると毒ではないですか?^^;」
でも、気持ちが解ったんだよね。
違ったんだよね。
「食べたくなる」ではないんだよね。
食べられないことは解っている。だから、「せめて」それを見たいんだよね。
食べることを、疑似体験したいだけなんだよね。
こんな書き方をすると、哀愁が漂っているように見えるかもしれませんが(笑)そうじゃありません。
医療従事者として、今までずーっと患者と向き合ってきて、常に「自分だったら、この状況になったらどうだ?」と、意識的にも
無意識的にも考察をしながら、臨床を向き合ってきました。だから、純粋に「ああ、そうだったのか」と、理解できたという気持ちの方が、ちょっと勝っていたんです。
もちろん、全く悲しくないと言えば、嘘付き野郎ですが。
特定の食事の特集(例えばラーメン特集として)が1時間以上と長かったり、テレビの人が「うまい、うまい」としつこいほど連発すると、苛々してきてチャンネルを変えます。
まぁ、怒ろうが喚こうが、自分はそれで良しとしてます。
だって、もともと好物だったんだし、こればっかりは仕方ないですもん(笑)
この点に関しては、自分を認めようとか人間的に心の広い人になろうとかいう考えは皆無です(爆)
でもかたや、失うものがあれば、得るものがあると俗に言われるのは本当だと知りました。
このアレルギーがなかったら、出会うことのなかった人たちがいます。
ラーメンなどを食べ続けていれば、与えられることもなかったであろう人の優しさを小麦アレルギーが教えてくれた、自分はそう捉えています。
難なく、”粉もんダイエット”も出来ましたしねv
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コメント一覧 (2件)
TVの話、すご~く分かります!!
というのも、私自身が持っている持病が入院時、完全絶食をしなきゃいけないものでして…その時は「食」の番組ばかり見てしまってました^^;
旅番組や料理番組で「食」を扱うことの多い事多い事!普段は感じませんでしたが本当に実感しましたョ(笑)
私の場合、落ち着いたら食べられる事もあるので、除去をしないといけないアレルギーと一緒じゃない!とおしかりを受けるかもしれませんが…(汗)
アレルギー生活をする事によって、私の体調もこれが良かったのか分かりませんが落ち着いてますし、当事者の友人もアトピーからくる皮膚症状や、ホルモンバランス等、体調がいい方向に修正されたようです。もちろんそういう目に見えたものじゃない事も。。。「得たもの」は本当にたくさんあると私も思います^^
* pekklennさん *
>旅番組や料理番組で「食」を扱うことの多い事多い事!
そうなんですよ、そうなんですよ!
意識しないと、なーんも感じないんですが。
夕方のニュース番組内でも特集が組まれていることも多々あり、
「普通に、時事問題の特集でもしよーよ」、なんて思ったり(笑)
完全絶食って辛いですよね~。
代用がきく食物ならまだしも、きかない食べ物はどうしようもない…。
そういう意味では小麦粉はまだ良い方かも知れませんね。
代用では「これ、味違う!小麦粉で作ったのはこんな味じゃないっ」
ってのも・・・確かにありますが。「小麦粉時代」を知ってるだけに^^;
>「得たもの」は本当にたくさんあると私も思います^^
本当です。
見えるもの見えないものの双方から助けられてるんだ・・と実感しています。